ベトナムで働き、生活する外国人

最新の統計によると、ベトナムでは、60を越える国から訪れた7万5,000人もの外国人が暮らし、働いています。
そして、ハノイの夜は外国人にとっては驚きで溢れています。

東洋の感触

ベトナムで暮らす主な理由は、他の国と比べて生活費が格段に安いことです。そして、比較的どこでも簡単に仕事を見つけることができることでしょう。「私はベトナムで働いて、初めての食べ物に挑戦することが好きです。ベトナムの人々はたいていとても友好的で、たくさんのベトナム人や他の国の人と友達になるチャンスがあります。」そう話すのは、ノエルさんで、アイルランド出身の英語教師です。

「もちろん、興味を持てるかどうかは別として、簡単にはいかないこともあります。例えば、ベトナムの「ビザと就労許可」は費用が高く、取得するのが困難です。雇用先からはっきりした返事をもらうのも難しいこともあります。」と、ノエルさん。

中国出身のジェファソン・リウさん(36歳)は、次のように述べています。「ベトナムの人々はとても働き者だと思います。食べ物もおいしいし、私の好みです。店員の中には英語やその他の外国語を流暢に話せる人もいます。」

旅行代理店の経営を5年間やってきて彼は、「ベトナムの経済が急成長していること、そして今後の成長の可能性も大きいということ、ベトナムはそれなりに安全だということ」を認めています。さらに、ベトナムでビジネスをしていて面倒だったことについても述べています。たとえば、複雑な手続きや、重複しがちな意味のよく分からない政策などです。

ベトナムでは多くの外国人が積極的に社会活動に参加しています。ジェームズ・ローズさんは、ジャーナリズム・コミュニケーションアカデミー(AJC)のフルブライト奨学生です。彼は「私はフレンドシップ・ビレッジでの仕事が心底好きです。枯葉剤の被害を受けたベトナム人をサポートするため、まもなく発売となる戦争や戦域での体験について私が書いた本の収益は、全てフレンドシップ・ビレッジに寄付します。」

ベトナムの印象を聞かれてジェームズ・ローズさんは次のように話しています。「ベトナムの人は人懐こく、働き者です。私の文化とは違い、伝統やマナーが全く異なりますが、彼らと一緒にいることが本当に好きです。」

ジェームズ・ローズはノエルの意見に次のように賛成しています。「ベトナムの人々は直接的な反応はしないし、多くの場合、事実や本心を表に出さないようにしていて、そういったところはうんざりしています。彼らは自分たちのことを礼儀正しいと思っていますが、私たちは正直じゃないと考えています。この文化の違いは大きいです。」また、こうも述べています。「ベトナムに来た外国人が働いていて共通して苛立ちを覚えることは、上の立場にある人を不快にさせまいと、多くのベトナム人が決断を下すことを恐れていることです。」

彼は語気を強めて言います。「結果的に、もし何かがうまくいかなかったら自分達が責められるのだという心配をして、何も適時に終わらないように感じます。外国人はこの状態に心底苛々させられます。」そしてこう付け加えました。「欧米人が好むのは、『果敢に攻め』、『だめなら自分なりに何とかして失敗から学び、間違いのないように進んでいく』人間です。」