ベトナムの自動車非関税障壁への批判高まる

タイからの自動車の出荷が半年以上凍結されていることを受け、商業・工業両省は現在、ベトナム政府に、タイからの輸入自動車に課した自動車非関税障壁の撤廃を強く要求しています。

タイはベトナムにタイから輸出される完成車(CBU)に課した非関税障壁を撤廃するよう圧力をかけています。ベトナムが今年初め、全輸入完成車の検査を厳格化してから、タイの輸出業者は一時的に自動車の船積みを停止しました。完成車は、環境および排気基準を満たしているか確認するため、ベトナムの検査施設での検査が義務付けられます。

けれども、ベトナムサイドで大量の自動車の検査を行うには工場施設の大きさは十分とは言えません。つまり、この検査が自動車の輸入をブロックすることを目的としていることが分かります。ASEAN自由貿易圏では、タイ産製品に課されていた輸入関税は撤廃されているからです。

工業省のソムチャイ・ ハーンヒルン副大臣は、今年から実施されているベトナムの非関税障壁のモニタリングを行い、商業省と協力して情報の整理を行っているところだと述べています。

「ベトナムが非関税障壁方策をとったことで、タイの自動車産業は全輸出量のおよそ80%の損失を生じています。両国政府はまもなく会談を行います。それが良い兆候であることを願っています」と同副大臣。

ASEANに加盟している全10カ国が同意した自由貿易協定には、非関税障壁のようなものは盛り込まれていません。最近になって、工業省も自動車メーカーや、自動車パーツメーカーと会合を行っています。

ソムチャイ副大臣は次のように述べています。「政府は、タイへ輸出されたベトナム製品を守るための対応策を用意しています。ただ、詳細を明らかにすることはできません。両者の会談がうまくいかなかった時のためのバックアッププランなのです。」

また、副大臣によると、タイの自動車メーカーのベトナムへの関連輸出品の年間目標が6万5,000ユニットという中、この上四半期の間で4,590ユニットが停止状態のままだということです。

「全体の約2,000ユニットはホンダ製品ですが、多くの自動車メーカーはベトナムへの輸出努力を控えると話しています」と同副大臣は伝えています。

タイ貿易交渉部のオウラモン・スパッタウィートゥム長官によると、タイは全ての会合でベトナムとの交渉を進め、検査施設が相互承認協定(MRAs)に従って検査を行う義務を負うことを付け加えるだろうとのことです。

ベトナムには自動車検査業者は一つしかありません。自動車の検査にはおよそ30日ほどかかります。
ところがタイには、タイの自動車産業、そしてタイ工業規格協会のもと、輸入完成車を検査するための業者が多くあります。

「ベトナムが相互承認協定に一度同意してしまったら、輸出前の自動車検査はベトナムサイドで行うことになるでしょう。我々の目的は、ベトナムの貿易港での通関手続きを省き、タイからの輸出を促進して、重複している検査を減らすことです」と、自動車関連業者との会合を終えたオウラモン長官は話します。

同長官によるとタイは、8月に予定されている合同貿易委員会の会議で相互承認協定の手順を提案するとのことです。

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